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  食品や土壌中に残留する微量な農薬の抽出方法としては溶媒抽出法やGPCクリーンナップ法が使 用されています。処理操作に多くの労力と時間を要することや、大量の有機溶媒を使用することから、 省溶媒や環境への配慮の点でも問題があります。上記の方法に代わる抽出方法として超臨界二酸化炭素抽出法が注目され、使用されてきています。 この方法は以下のような特長があり、短時間で効率よく抽出でき、安価で環境にやさしい方法です。

●全自動残留農薬抽出システム
 (10ml 6ベッセルタイプ)
●全自動残留農薬抽出システム
 (50ml 6ベッセルタイプ)

トラップカ ラムが、抽出した残留農薬をトラ ップします。このとき、試料から 抽出された脂溶性成分などの夾雑 成分もトラップカラムに吸着され、そ の後、少量のエタノールやアセト ンなどのリンス溶媒を用いて吸着 した農薬を溶出させることができ ます。 これは、抽出物を捕集溶媒中でバ ブリングさせる方法よりも、抽出 前処理液中の妨害成分量を少なく することができます。

◆低毒性、不燃性なCO2を使用しますので、安全で、環境にやさしいです。
◆CO2は高純度で低価格なので、ランニングコストが安いです。
◆抽出効率が優れているため、迅速に抽出が行えます。
 (1サンプル約30分〜1時間、従来法の約1/3〜1/4の処理時間)
◆抽出液のクリーンアップがほとんど不要です。
◆本システムは、送液部にリンス液送液ポンプが接続され、抽出物の出口
 (背圧制御弁)にトラップカラムが使用されています。
◆リンス液送液は、洗浄液を抽出容器のライン、背圧制御弁へ送液する
 ことができるため、 トラップカラムに捕集した農薬の溶出、配管の詰りや
 コンタミネーションを少なくすることが可能です。



超臨界抽出法では、試料中の脂質などの夾雑成分も抽出されます。 本システムには、背圧制御弁の出口にトラップカラムを使用す ることにより、農薬成分のロスの少ない回収方法が可能であり、 抽出と同時に夾雑成分を農薬と分離させるクリーンアップの効 果があります。そのため、捕集方法に溶媒を用いたバブリング 法と比較して良好な結果を得る事ができます。さらに、MSの インターフェースへの汚れが少なく、メンテナンスを楽に行う ことが可能です。

現在、穀物、野菜、果実中の有機塩素系農薬、ピレスロイド系農薬、カルバメート系農薬、有機リン系農薬 など、百種類以上の多くの農薬やピレスロイド系除虫剤、防カビ剤、ダニ駆除剤などの抽出前処理例が報告 されています。抽出が報告されている農薬について、その種類や回収率などについての例を一覧表に示します。