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| 超臨界流体抽出法(Supercritical Fluid Extraction, SFE)は、目的成分が含まれる対象物に抽出媒体の超臨界流体を加え、溶解度の差を利用して抽出操作を行う手法です。 SFE の応用は、天然物からの各種フレーバや薬効成分、ドコサヘキサエン酸(DHA)、エイコサペンタエン酸(EPA)などの高度不飽和脂肪酸や脂肪酸エステル、脂溶性ビタミン、医薬品などの有効成分の抽出、脱カフェインや錠剤中の脱溶媒のような不用成分の除去、HPLC やGC などの分析用試料の前処理にも適用されています。 |
| フッ素系潤滑油の精製 |
フッ素系合成油の潤滑剤は化学的安定性に優れ、物理的に高い特性を有し、半導体プロセス装置、磁気媒体、宇宙航空などの先端技術に使用されています。
近年では、電子記録媒体として多くの電子機器に利用されているハードディスクの表面保護剤としてフッ素系潤滑油が使われており、ハードディスクの小型化、
高性能化に伴って潤滑油のさらなる性能向上が求められています。パーフルオロポリエーテルは、このようなフッ素系潤滑油の代表的なひとつです。
この化合物は分子量分布を有し、分子量、分散度、分子量分布範囲などをコントロールすることが性能向上の手段となることが知られています。
超臨界二酸化炭素を用いた抽出、精製法を利用し、抽出圧力を段階的に変化させて抽出力を変えながら分画、分取することにより、
幅の広い分子量分布を有する潤滑油から分散度の小さな分子量分布範囲の狭い高性能な潤滑油を精製することができます。
右図は、精製前の潤滑油と超臨界抽出による精製後の潤滑油の分子量分布(Frac.1 〜 7)をGPC 測定により比較したデータです。
分布を表す分散度を1.52 から1.15 〜 1.24 へ改善することができます。 |
| レモンピールオイル中のフレーバー成分の抽出 |
| エッセンシャルオイルには多くのフレーバー成分が含まれています。これらのフレーバーには香りの性質が異なるものが混ざっています。 下図に示した応用は液状のオイル成分を、インジェクタを用いて抽出ラインに注入し、分離媒体(シリカゲルなど)を充填したカラム型高圧容器に導入して、 段階的に抽出圧力を高くするPEEM 法(Programmed Extraction Elution Method)により、香りの異なる成分をいくつかのグループに分画した例です。 ガスクロマトグラフで分析した各分画物中の含まれる成分を組成表に示します。このような応用は、ビールに使用されているホップオイルなど各種フレーバー関係にも応用されています。 |
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