トップページ > 製品情報 > 紫外可視近赤外分光光度計 V-600 シリーズ
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  V-600シリーズは日本分光の最新技術を導入した紫外可視近赤外分光光度計です。高い測定精度と安定性はもとより、多様なアプリケーションに対応できる拡張性とわかりやすく快適な操作性を兼ね備え、幅広い用途でお使いいただけます。

 特 徴

    ● インテリジェントモジュール制御のiRMタイプとPC制御のDSタイプの2種類の制御モジュール
    ● 本体から測定開始ができるスタートボタン内蔵
    ● JP、USP、EPおよびJISに対応するバリデーションプログラムを標準搭載※1
    ● 吸光度や透過率の急激な変化や鋭いピークを高精度に観察できるステップスキャン測定対応
    ● ブランクとダークの2つのベースライン補正により、吸収の強い試料も高精度測定が可能
    ● IQアクセサリーにより付属品情報を自動的に測定データに反映(付属品自動認識機構)
    ● ユーザーにより登録された測定ソフトウェアが自動的に立ち上がるIQスタート(自動起動機能)
        
※1 治具が別途必要です

V-600シリーズ ラインアップ


設置場所を選ばないコンパクトな筐体に、上位クラスに匹敵する性 能・機能を備えた小型分光光度計です。
ダブルビーム光学系を採用し、迷光0.04 %以下、測定波長範囲は 190 〜 1100nm をカバー、検出器には近赤外領域でも感度があるシ リコンフォトダイオードを用いています。波長走査速度と波長移動速 度が非常に速く、スペクトル測定や多波長測定も高速で行えます。ス ペクトルバンド幅は1.5nm 固定で、ヨーロッパ薬局方(EP)のトル エンのヘキサン溶液による分解の規定をクリアします。液体の透過測 定はもちろん、セルチェンジャやフィルムの透過測定、1 回反射測定 ユニットなどの特別付属品にも対応しています。
iRMタイプ、DSタイプとも、標準でバリデーションプログラムを装備しています。右のデータはiRMのバリデーションプログラムを用いてEPの分解の試験を行った結果です。 このプログラムは測定後自動的に合否判定まで行います。V-630はEPの分解の規定をクリアします。試験結果は、測定したスペクトルや合否判定条件と共に確認できます。
iRMバリデーション結果
試験項目設定 左:iRM 右:DS
V-600シリーズの標準セルホルダは光路長10mm 幅2mmまでのミクロセル に対応しており、微量試料の測定に有効です。
光路長10mm 光路幅2mmのミクロセルを用いて、たんぱく質溶液と核酸溶 液の混合溶液のスペクトルをV-630で測定しました。たんぱく質(BSA)は 278nm付近、核酸は258nm付近に吸収のピークを持ちます。2つの溶液の 混合比の変化に従い、等吸収点を挟んで260nm/280nmの吸収が変化してい る様子がよく分かります。
たんぱく質と核酸混合溶液の測定
ブラックミクロセル

V-630 標準試料室


シングルモノクロメータ採用の中型紫外可視分光光度計です。
検出器には紫外可視領域で高感度測定が可能な光電子増倍管を用いており、吸光度4までリニアリティのある検量線が得られます。 スペクトルバンド幅は、最小0.1nmまで設定可能な通常モードの他に、低迷光のLモードとミクロセル対応のMモードが選択できます。Lモードは高吸光度試料の測定時に使います。 Mモードはミクロセルへ効率よく入射することができ、最小光路幅2mmのミクロセルをマスク無しで測定することができます。
V-650は様々な特別付属品に対応し、粉末試料、固体試料表面の反射測定や懸濁液の透過測定に用いる積分球ユニット、光ファイバユニットや絶対反射率測定ユニットなどの付属品を使うことで、 多様な試料形状・幅広い分野でお使い頂けます。

PAC-743/PAC-743R 水冷ペルチェセルチェンジャ
専用セルブロックを組み合わせ、0〜100℃まで温度制御できます。Rタイプは対照側も温調可能です。
PAC-743/PAC-743R用のセルブロックは、ミクロ8連セルブロック、5mm角型セル用の8連セルブロック、10mm角型セル用の6連セルブロックの3種類から選択できます。
DNAメルティングなどの温度変化測定には、オプションのセル内温度センサや蓋付セルを使用できる6連セルブロックと8連セルブロックが適しています。 ミクロ8連セルは一体型のセルで、96ウェルマイクロプレートのウェル間隔と同じセル間隔なので、サンプリングが容易です。
PAC-743R(6連セルブロック装着時)
ミクロ8連セル ミクロ8連セルブロック
■カイネティクス解析
PAC-743型水冷ペルチェセルチェンジャと8連セルブロックおよび5mm角型セルを用いて、カイネティクス解析を行いました。
P-ニトロフェニルリン酸ナトリウムを基質として、酵素であるアルカリ性ホスファターゼ(ALP)の活性を見ました。酵素の働きにより基質のリン酸基が取れる反応を利用して、402nmで時間変化測定をしました。
DSタイプは標準の時間変化測定(セルチェンジャ)で、iRMタイプではオプションプログラムのカイネティクスプログラムでセルチェンジャを制御しながら時間変化測定を行うことができます。 オプションであるDSタイプ用カイネティクス解析プログラムとiRMタイプ用カイネティクスプログラムには、時間変化データ表示と各種プロットを選択できる解析結果表示があります。 また、DSタイプのカイネティクス解析のみ、VmaxやKmだけでなく、阻害剤の判定も可能です。
酵素活性測定結果 Michaelis-Mentenプロット


ダブルモノクロメ−タを採用した中型紫外可視分光光度計です。
測定波長範囲は187nm〜900nmと短波長領域の測定に対応します。 0.00008%と非常に低迷光で、吸収の強い試料や固体試料の測定に適しています。 吸光度6までリニアリティのある検量線が求められますので、高濃度の液体試料の定量測定も可能です。
スペクトルバンド幅は最小0.1nm が設定可能で、そのほかにステップスキャン測定にも対応していますので、シャープなピークも鮮明に観察できます。 また、通常のベースライン補正に加えてダーク補正機能を用いることで、吸収の強い試料も精度良く測定できます。
高吸光度測定
V-600 シリーズでは全機種でダーク補正機能を備えています。特に、光学フィルタや希釈できない溶液など吸収が強い試料の測定には、ダーク補正および対照側を減光し たベースライン補正が有効です。
高吸光度測定キットは、ダーク測定用シャッタ板と減光ベースライン測定のためのND フィルタから構成されています。液体測定で減光したベースラインを測定するには、 標準セルホルダに挿入できるND フィルタを用意しています。試料に応じてお選びください。

■ノッチフィルタの透過スペクトルにおける入射角による変化
V-660にRSH-744型回転試料ホルダと高吸光度測定キットを用いて、光学フィルタ の透過スペクトルを測定しました。ダーク補正および対照側を減光したベースライン補 正を行い、入射角を変化させながら測定しました。入射角を大きくするに従い、ピーク 位置が短波長側にシフトし、ピーク強度が弱くなる様子が観察できます。


中型機でありながら紫外領域から近赤外領域まで連続して測定でき る分光光度計です。
紫外可視領域に光電子増倍管、近赤外領域に冷却型PbS光導電素子を 採用しており、測定波長により自動的に検出器切換を行います。
エネルギーの強いシングルモノクロメータの光学系を採用しています ので、積分球ユニットなどの付属品を使用して測定した場合も近赤外 域でのエネルギーの減少が少なく、精度良く測定ができます。
オプションの波長拡張キットにより、測定波長を3200nmまで拡げる ことができます。

光路長1mm石英セルとISN-723型積分球ユニット、SSH-506型固定試料 ホルダを用いて濃縮スープの拡散透過測定を行こない、PLS定量を試みました。 PLS定量はスペクトル全体と定量対象値とを多変量解析の手法を用いて定量計 算します。
近赤外に吸収を持たないことが知られている塩分も、その濃度に関係して水の ピークがシフトすることを利用して、1450nmの水のピークをもとに定量す ることが可能です。
同じ手法で、水分・たんぱく質・灰分等も定量することができます。
濃縮スープ中の塩分のPLS定量結果
検量カーブ

■2タイプの制御モジュール
小型制御モジュールiRM制御のiRMタイプとPC制御のDSタイプの2種類を全機種で用意しました。分光光度計本体はiRMタイプ・DSタイプ共通ですので、 iRMタイプでお使いの場合にもPCタイプとソフトウェアを揃えるとPC制御が可能で、その逆にDSタイプにもiRMを接続することが可能です。

小型・軽量・簡単操作 −インテリジェントリモートモジュール iRM-700−
    ■ カラーLCDタッチパネル採用により設置場所を取らずに視認性と操作性が大幅に向上
    ■ アイコンやプルダウンなどを用いたわかりやすい画面設計
    ■ データはJASCO形式の他、テキスト形式で保存可能で、PCへのデータ移動が簡単
    ■ 測定結果をわかりやすく綺麗に保存できる、A4普通紙へのカラー出力が可能
    ■ 表示は縦横の切換が可能
    ■ DSタイプと同じ、定量測定・スペクトル測定・固定波長測定・時間変化測定の4つの測定モード




検量線作成
測定結果表示例






ピーク検出:山と谷の検出が可能
酵素活性値計算

快適な操作性と高度な解析 −スペクトルマネージャ Ver.2−
    ■ 光分析装置の共通プラットフォーム スペクトルマネージャVer.2搭載
    ■ FDA 21 CFR Part11対応バージョンが選択可能
    ■ 測定前に高速スキャンによりスペクトル形状を確認するプレビュー機能
    ■ 色彩計算、膜厚計算、酵素活性値計算などの多彩なデータ解析に標準で対応
    ■ 定量測定・スペクトル測定・固定波長測定・時間変化測定の4つの測定モード

■プレビュー機能
プレビュー機能は、全ての測定モードにおいてスペクトルを確認することができます。最大8000nm/minでスキャンします。 固定波長測定や定量測定で測定を始める前に、測定条件の検討や試料調整の確認が行えます。

プレビュー表示







●定量測定プログラム



定量結果
IQアクセサリーは対応付属品を自動認識し、IQスタートは予めユーザーにより登録されたソフトウェアを自動立ち上げ します。特定の測定手法を高い頻度で行う場合などに有効で、スムースに測定を開始できます。

■ 仕様

V-630 V-650 V-660 V-670
光学系 ローランド円外配置
シングルモノクロメータ
ダブルビーム方式
ツェルニターナマウント
シングルモノクロメータ
ダブルビーム方式
ツェルニターナマウント
ダブルモノクロメータ
ダブルビーム方式
ツェルニターナマウント
シングルモノクロメータ
ダブルビーム方式
光源 重水素ランプ、ハロゲンランプ
波長範囲 190-1100nm 190-900nm 187-900nm 190-2700nm
(3200nm※1)
波長正確さ ±0.2nm (656.1nm) ±0.2nm (656.1nm) ±0.1nm (656.1nm) ±0.3nm (656.1nm)
±1.5nm (1312.2nm)
波長繰り返し
精度
±0.1nm ±0.05nm ±0.05nm ±0.05nm
±0.2nm (近赤外)
スペクトル
バンド幅
(SBW)
1.5nm 0.1, 0.2, 0.5, 1, 2, 5, 10nm
L2,L5,L10 nm (低迷光モード)
M1,M2 nm (ミクロセルモード※2)
0.1, 0.2, 0.5, 1, 2, 5, 10, L2, L5, L10,
M1, M2 nm (紫外可視)
0.4, 0.8, 1, 2, 4, 8, 20, 40, L8, L20, L40,M4, M8nm(近赤外)
迷光
1%(198nm KCl 12g/L 水溶液)
0.04%(220nm NaI 10g/L 水溶液)
0.02%(340nm NaNO2 50g/L 水溶液)
0.02%(370nm NaNO2 50g/L 水溶液)
SBW 1.5nm

1%(198nm KCl 12g/L 水溶液)
0.005%(220nm NaI 10g/L 水溶液)
0.005%(340nm NaNO2 50g/L 水溶液)
0.005%(370nm NaNO2 50g/L 水溶液)
SBW L2nm

1%(198nm KCl 12g/L 水溶液)
0.00008%(220nm NaI 10g/L 水溶液)
0.00008%(340nm NaNO2 50g/L 水溶液)
0.00008%(370nm NaNO2 50g/L 水溶液)
SBW L2nm

1%(198nm KCl 12g/L 水溶液)
0.005%(220nm NaI 10g/L 水溶液)
0.005%(340nm NaNO2 50g/L 水溶液)
0.005%(370nm NaNO2 50g/L 水溶液)
SBW L2nm
0.04% (1420nm H2O)
0.1%(1690nm : CH2Br2 50mmセル)
SBW L8nm
測光範囲 -2〜3 Abs
0〜10000%T
-2〜4 Abs
0〜10000%T 
-2〜6 Abs
0〜10000%T
-2〜4 Abs
0〜10000%T (紫外可視)
-2〜3 Abs
0〜10000%T(近赤外)
測光正確さ ±0.002 Abs (0〜0.5 Abs)、±0.003 Abs (0.5〜1 Abs)、±0.3 %T
NIST SRM930にて検定
測光繰返し
精度
±0.001 Abs (0〜0.5 Abs)、±0.001 Abs (0.5〜1Abs)
NIST SRM930にて検定
波長走査速度 10-8000nm/min 10-4000nm/min (プレビューは8000nm/min)
RMSノイズ 0.00006Abs
(0Abs、500nm、測定時間1分)
0.00003Abs
(0Abs、500nm、測定時間1分、SBW 2nm)
0.00005Abs
(0Abs、500nm、測定時間1分、SBW 2nm)
0.00003Abs
(0 Abs、500nm、測定時間1分、SBW 2nm)
ベースライン
安定度
0.0004 Abs/hour 0.0003 Abs/hour
(波長250 nm, Slow, SBW 2 nm, 光源点灯二時間後, 室温安定時)
ベースライン
平坦度
±0.0006 Abs
(200-1000 nm)
±0.0003 Abs
(200-850 nm)
±0.0005 Abs
(200-850 nm)
±0.0005 Abs
(200-2500 nm)
検出器 シリコンフォトダイオード 光電子増倍管 光電子増倍管
冷却型PbS光導電素子
IQアクセサリー 標準
スタートボタン 標準
寸法・重量 486W×441D×216H mm
15 kg
460W×602D×270H mm
27 kg
460W×602D×270H mm
29 kg
460W×602D×270H mm
28 kg
※1 オプションで3200 nmまで測定可能となります。
※2 ミクロセルモード対応機種については別途お問い合わせください。