ラマン測定を正確に・簡単に
光学系の自動切換・オートアライメント
レーザー、ビームスプリッター/ダイクロイックミラー、グレーティング、スリット(アパーチャー)や検出器を簡単に切換えることができます。また、レーザー光とラマン光路の光軸調整を自動で行えます。
ラマン測定のナビゲーション機能(Focus NAV / View NAV / Search NAV)
Focus NAV:サンプルをセットしたら、ワンクリックでオートフォーカスが完了します。ステージは最大30 mm駆動して、フォーカス合わせを行います。
View NAV:対物レンズを切換えると、自動で輝度調整します。白飛び黒つぶれを防ぎ、常に観やすい輝度で表示します。
Search NAV:測定位置の候補をリアルタイムで自動認識し、認識したポイント数とともに観察画像上に表示します。認識された箇所は、測定点として一括登録できます。
アドバンストサーチナビ
認識した試料に対して、サイズ、円形度、色などの特徴を計測できます。試料の特徴に対して条件を設定することで、測定点を絞り込むことができます。
小さい試料を検出
大きい試料を検出
赤色の試料を検出
青色の試料を検出
観えるが広がる観察機能
暗視野観察/MIX観察
暗視野観察は、色味や細かな凹凸のある試料の観察に有効です。明視野観察と暗視野観察の特長を併せたMIX観察を使うと、一方の観察方法では観えにくい試料も観察しやすくなります。
プリンタートナーの明視野観察画像
サンプル形状を補足できる
プリンタートナーの暗観察画像
鮮明で色味が確認できる
プリンタートナーのMIX 観察画像
黒色試料も観察できる
透過観察
埋没物や透過性の高い試料の観察に有効です。
植物の茎の明視野(左)と透過照明(右)観察画像
偏光観察
フィルム表面の正反射光の影響で明視野観察では観えにくい内部の印刷面もはっきりと観察できます。単結晶や鉱物、高分子フィルム中の異物などを、偏光を利用して観察しやすくします。
フィルムの明視野(左)と偏光(右)観察画像
岩石の平行ニコル(左)と直行ニコル(右)観察画像
微分干渉観察
微分干渉を利用することで、試料の微小な凹凸を際立たせます。
カーボンナノチューブの明視野(左)と微分干渉(右)観察画像
シェアリングホルダーで同一点測定を簡単に
赤外顕微鏡との複合分析
シェアリングホルダーを使用することにより、赤外顕微鏡とラマン顕微鏡において同一箇所の測定が可能になります。赤外分析とラマン分析は相補的な関係にあり、両方のスペクトルを取得することで、それぞれの手法で得意な情報を得ることができます。
赤外顕微鏡
タンパク質の測定が可能
シェアリングホルダー
同一箇所に位置合わせ
ラマン顕微鏡
カーボンの測定が可能
リロード測定
測定・解析後に再測定をしたい場合、ミクロンオーダーで測定位置を合わせることができます。
①ホルダーの再セット
一度外したホルダーを再度セット
②範囲の指定
前回の測定データから、画像マッチングに使う画像範囲を指定
③自動位置合わせ
ステージ座標情報と画像マッチングにより同一点へ移動
回転測定
偏光測定時に試料を回転させても、簡単に位置合わせができます。
①試料の回転
測定後、試料を回転
②ステージ移動
回転中心座標と回転角度から測定座標を計算してステージ移動
③画像マッチング
画像マッチング機能で微小なズレを補正
「面」と「立体」で試料を捉える イメージング測定
高速イメージング QRI:Quick Raman Imaging
高速・高精度ステージとCCD検出器の高速データ取込みを行うことで、数万ポイントのイメージングが数分で得られます。ミリオーダーからサブミクロンオーダーまで幅広いサイズの試料に対応できます。
表面の凹凸を追跡 SSI:Surface Scan Imaging
凹凸や傾斜のある試料の場合、全焦点画像で得られた高さ情報をもとに、ステージを3次元方向に走査してスペクトル測定を行います。凹凸のある試料でも前処理の必要はありません。
三次元イメージング
共焦点光学系を利用した、試料の深さ方向のラマンイメージングを取得します。積層膜の各層の測定や埋没した異物を非破壊非接触で測定することなどが可能です。
定性分析もイメージング解析もラクラク
未知試料の同定 検索画面へワンクリック
スペクトル、ピーク、ストラクチャーによる検索、マルチコンポーネントサーチ、スペクトル解析支援などの機能が含まれています。これらの機能に加えて参照用ライブラリーとして645件の有機化合物のスペクトル、及び日本分光独自の650件のスペクトルを標準で搭載しています。また、別途オプションのラマンデータベースとして約25,000件が用意されています。
簡単操作で「成分分布イメージ」を作成
標準搭載の顕微イメージング解析プログラムでは、ピーク高さ、面積、半値幅、相関係数、多変量解析などによるケミカルイメージをシンプルなオペレーションで作成することができます。解析アシスト機能を使えば、シーケンスと設定ガイドに従って、誰でも簡単にデータの前処理およびきれいな色分け図を作成可能です。
解析アシストで簡単に色分け図と主成分スペクトルが取得可能
アドバンストサーチナビ
認識した試料に対して、サイズ、円形度、色などの特徴を計測できます。試料の特徴に対して条件を設定することで、測定点を絞り込むことができます。