概要
日本分光は、送液精度を高めたポンプや高感度、高安定性を追求した検出器、最新の機能を盛り込んだデータステーションなど、全てを一から再構築したLCシステム「EXTREMA」を9月1日より発売開始します。
EXTREMAシステム
EXTREMAは、Advanced SSQD(Advanced Slow Suction Quick Delivery)送液方式を採用し、流量精密さが従来機種に比べ2倍向上した分析用ポンプとセミ分取ポンプ用に開発したモーター制御技術により高流量における使用圧力が大幅に向上したセミ分取ポンプをラインアップしています。分析用ポンプには、最大耐圧が130MPaのPU-4285と最大耐圧が70MPaのPU-4180と4185が有ります。
いずれのポンプもコンベンショナルLCからRHPLC(Rapid Separation HPLC)やUHPLCに対応できます。各ポンプユニットには拡張ベイが設けられており、脱気ユニットや低圧グラジエントユニット、ミキサーユニットなどがポンプユニット内に追加でき、さらにもう1台ポンプユニットを追加することもできます。ポンプユニットのシステムアップが筐体サイズ内で行えるため、従来モデルに比べダウンサイジングが可能です。
各種検出器は、光分析のパイオニアである日本分光が、汎用の分光光度計で培われた光学技術を活かし、高安定性、高感度測定を追求しました。特にPDA検出器は、3モデルを用意しています。MD-4010は、190~900nm、MD-4015は200~600nmまで一度に測定することができます。ノイズレベルも従来の機種に比べ1/2以下になり、可変波長検出器と遜色ない感度になっています。
2つのモデルは、毎秒100スペクトルのデータ取込速度を持っており、RHPLCやUHPLCの検出器として使用することができます。MD-4017は、200~400nmまでの測定領域に特化させたPDA検出器です。価格が従来のPDA検出器と比べ半額になり、可変波長検出器と同程度となっています。コンベンショナルLC検出器として活用できます。
クロマトデータステーションChromNAV Ver.2は、様々な機能を搭載し、測定者が使用する機能のみを選択して表示するなどカスタマイズが可能です。多目的に利用する方から専用機として利用する方まで幅広いニーズに対応できます。
標準でPDA検出器の制御とデータ解析機能も搭載し、ネットワークを介してお手持ちのスマートフォンなどに測定終了のメッセージを送信することができます。測定終了後は装置の電源自動オフにも対応し、消費電力の削減にも貢献しています。
EXTREMAは、9月3日より千葉県幕張メッセで開催されます「JASIS2014」に出品いたします。