ストップトフロー法を用いた CD 測定はタンパク質の Unfolding や Refolding 過程の解析だけでなく、錯体形成反応の観測にもよく使用されています。遷移金属錯体は可視から近赤外領域に光吸収を示すことが多いため、これらの波長域での CD ストップトフロー測定が行われています。
ここでは、硫酸ニッケルとロッシェル塩による錯体形成反応を J-820+SFS-492 型高速ストップトフローシステムで観測した測定例を紹介します。