技術情報 アプリケーション Application Data 210-CD-0016
CD Application Data

J-1500 円二色性分散計による真空紫外CDスペクトル測定 -タンパクフィルムの測定-

Introduction

CD測定はタンパクの構造解析に不可欠なツールとなっています。タンパクの二次構造を反映したCDスペクトルは260nm以下の紫外から真空紫外領域に観測され、近年ではシンクロトロン放射光を利用したCD装置によりタンパクのフィルム試料を140nm付近まで測定した例が報告されています。シンクロトロン放射光を利用したCD測定は真空紫外領域の測定に非常に有効な手法ですが、特別な施設が必要となり簡単に行うことはできません。

J-1500円二色性分散計は最新のデジタルロックイン検出を用いた電気系と測定光のスループットをさらに向上させた光学系の採用、流体シミュレーション計算により実現した窒素パージ機能の高効率化により真空紫外領域において高S/NでCD測定が可能です。ここではJ-1500円二色性分散計を用いた、ラボでもできるタンパクフィルムの真空紫外測定例を紹介します。

Keywords
真空紫外CD、タンパク、フィルム、ミオグロビン、リゾチーム、コンカナバリンA、トリプシンインヒビター
アプリケーションデータ番号
210-CD-0016
発行
2013年
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