CD測定はタンパクの構造解析に不可欠なツールとなっています。タンパクの二次構造を反映したCDスペクトルは260nm以下の紫外から真空紫外領域に観測されますが、軽水(H2O)の吸光度は175nm付近、重水(D2O)の吸光度も170nm付近から急激に大きくなるため、これらの波長まで高S/Nで測定できることが高精度なタンパク二次構造解析に求められます。
J-1500円二色性分散計は最新のデジタルロックイン検出を用いた電気系と測定光のスループットをさらに向上させた光学系の採用、流体シミュレーション計算により実現した窒素パージ機能の高効率化により真空紫外領域においても高S/NでCD測定が可能です。ここではJ-1500円二色性分散計を用いた軽水(H2O)中でのタンパクの真空紫外CDスペクトルとJWMVS-529型CD多変量SSE解析プログラムを用いた二次構造解析例を紹介します。