タンパク質の構造解析にはCD測定をはじめ、蛍光、蛍光異方性など多くの測定手法が相補的に用いられています。J-1500円二色性分散計はCDスペクトルに加え、吸収、蛍光、蛍光異方性、直線二色性(LD)スペクトルなど多くの測定モードに対応しており、1つの試料に対して多角的な解析を実現します(マルチプローブ測定)。
ここではアポα-ラクトアルブミンの塩酸グアニジン変性に伴う三次構造の変化とトリプトファン残基の側鎖の回転運動性の変化を、近紫外CDスペクトルと蛍光異方性スペクトル測定でそれぞれ観測した例を紹介します。