技術情報 アプリケーション Application Data 260-CD-0009
CD Application Data

DRCD-466 粉体 CD 測定ユニットの紹介

Introduction

無機キラル素材のデザインや合成は近年注目されているテーマの一つです。従来 CD 測定はサンプルを溶媒に溶かした状態で行われてきました。しかしこのような分野で扱われるキラルな超分子構造を有する物質は溶媒に溶けにくい、または溶液中でその構造を変化させてしまうなどの可能性が考えられます。日本分光ではこのようなサンプルの測定を可能とする CD 用積分球装置 DRCD-466 粉体 CD 測定ユニットを開発しました。

積分球アタッチメントは紫外可視分光光度計では一般的に用いられているアタッチメントで、懸濁液などの拡散透過測定では積分球の入口部に、固体や粉体試料などの拡散反射測定では積分球の背面部にサンプルをセットして測定が行われています。DRCD-466 粉体 CD 測定アタッチメントでは CD 測定のために円二色性分散計に最適な設計がなされています。

CD 測定では装置の原理上、異方性のあるサンプルの測定が困難です。ここではパウダー状のサンプルの場合、サンプルがランダムに存在しており巨視的に異方性を示さないとの考えにもとづき測定を行っております。

以下にスペクトラロンタイプの DRCD-466 粉体 CD 測定ユニットを用いた粉体サンプルの拡散反射 CD (diffuse reflectance CD:DRCD) 測定例をご紹介します。

Keywords
異方性, カンファースルホン酸, フェニルグリシン, グルコン酸銅
アプリケーションデータ番号
260-CD-0009
発行
2010年
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