技術情報 アプリケーション Application Data 260-CD-0019
CD Application Data

J-1500 円二色性分散計による微量サンプルのCDスペクトル測定 -ヘモグロビン, 牛胸腺由来DNAの測定-

Introduction

CD測定法はタンパクや核酸などの生体分子の構造解析における不可欠なツールとなっています。CD測定法では光路長1mmのセルを使用した場合、サンプル量400µL程度、濃度0.1mg/mLの微量・低濃度で測定が可能です。しかしながら、貴重なサンプルではこのようなサンプル量さえ確保が難しい場合があります。

J-1500円二色性分散計は最新のデジタルロックイン検出を用いた電気系と測定光のスループットをさらに向上させた光学系の採用により、受光面が小さい微量サンプル用のミクロセルを用いた測定においても高S/Nで正確なCDスペクトル測定が可能です。

ここではJ-1500円二色性分散計と微量サンプル測定用のマイクロサンプリングディスクを用いたヘモグロビンと牛胸腺由来DNAのCDスペクトル測定例を紹介します。測定はサンプル量3µLで行っています。また、ヘモグロビンのCDスペクトルについては二次構造解析を行いました。

Keywords
微量測定, マイクロサンプリングディスク, 生体分子
アプリケーションデータ番号
260-CD-0019
発行
2013年
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