技術情報 アプリケーション Application Data 050-AT-0223
FTIR Application Data

ファイバープローブを用いた反応過程のモニタリング

Introduction

FTIRを利用した反応プロセスのモニタリングでは、化合物の反応メカニズムや動力学パラメータなどを解析できます。反応プロセスのモニタリングは、有機合成、酵素反応、電気化学などの研究からリアクターなどの現場計測まで広く利用されており、測定には反応系中にファイバープローブを投げ込む手法があります。ファイバ接続ユニットを取り付けたVIR-100/200/300シリーズは、最大6系統のファイバーをPCで制御できるため、複数のリアクターを一台の装置でモニターすることができます。またVIR-200/300は、オプションで測定間隔が25msecまで可能なラピッドスキャンに対応しているため、酵素反応のような比較的速い化学反応をリアルタイムに追跡することも可能です。ファイバープローブの種類は、目的にあわせて透過や反射、ATRなどから選択することができます。今回はATRプローブを使用し、プリズム表面に塗布した油と界面活性剤の反応過程をラピッドスキャンによって測定した事例を紹介します。

Keywords
VIR、ラピッドスキャン、ATR
アプリケーションデータ番号
050-AT-0223
発行
2012年