技術情報 アプリケーション Application Data 100-MT-0253, 100-AN-0016
FTIR Application Data, Raman Application Data

シェアリングホルダーを用いた食品包装用多層フィルムの定性分析
-ラマン顕微鏡との複合分析-
-赤外顕微鏡との複合分析-

Introduction

赤外分光法とラマン分光法は、分子の振動情報から相補的に分子構造を解析できる手法として知られています。赤外分光法は情報量が多くデータベースが充実していることから、有機物の分析を中心に広く用いられています。一方、ラマン分光法は赤外分光法に比べて空間分解能が高く、低波数領域の測定が容易なことから、無機物や結晶構造の解析に威力を発揮します。このため、双方の測定を組み合わせることで多角的な分析結果が得られることは古くから知られており、同一微小領域や同一点を双方の手法で正確かつ迅速に測定することが求められてきました。これらの要求を満たすために開発したのが、シェアリングホルダーです。ここではシェアリングホルダーを用い、食品包装用多層フィルムの同一領域を赤外顕微鏡とラマン顕微鏡で分析した事例についてご紹介します。

Keywords
共通ホルダー、サンプルスイッチプログラム、複合分析、食品多層膜、フィルム
アプリケーションデータ番号
100-MT-0253, 100-AN-0016
発行
2018年
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