技術情報 アプリケーション Application Data 100-MT-0270
FTIR Application Data

シェアリングホルダーを用いたプラスチック粒子のイメージング測定-ラマン顕微鏡との複合分析-

Introduction

赤外分光法とラマン分光法は、分子の振動情報から分子構造を相補的に解析できる手法として知られており、各々の手法には特徴があります。赤外分光法は情報量が多くデータベースが充実していることから有機物の分析を中心に、一方、ラマン分光法は赤外分光法に比べて空間分解能が高く、低波数領域の測定が容易なことから、より小さな試料や無機物の分析に威力を発揮します。そのため、双方で同一位置を測定することにより多角的な分析結果が得られます。また、異なる顕微装置間で同一位置を測定する場合、ミクロンオーダーの高い位置精度で同一位置へ移動できるシェアリングホルダーが便利です。

ここでは、フィルター上に採取したプラスチック粒子の同一領域を、赤外顕微鏡とラマン顕微鏡で測定した結果をご紹介します。

Keywords
シェアリングホルダー、粒径解析、フィルター、ろ過、プラスチック
アプリケーションデータ番号
100-MT-0270
発行
2021年
このApplication Dataをダウンロードする