技術情報 アプリケーション Application Data 260-MT-0250
FTIR Application Data

ATR-5000-MGを利用した広領域のATRイメージング測定

Introduction

日本分光の赤外顕微鏡は、ステージを動かさずに光軸を動かすことでイメージング測定が可能なスマートマッピング機能を搭載しています。スマートマッピング機能は特に顕微ATR法で威力を発揮します。ATR法ではサンプルとプリズムを密着して測定しますが、スマートマッピング機能を用いれば、この密着状態を保ったままイメージング測定が可能となります。その結果、クロスコンタミネーションを防げる、ステージを動かす時間が不要となるといったメリットがあります。加えて、圧力センサーで密着圧力を制御するため、測定者に関わらず再現性の良いスペクトルが測定できます。日本分光ではこれまでも多彩な顕微ATR対物鏡を開発してきましたが、今回新たに広い領域のイメージングが可能なATR-5000-MGを開発しました。ここでは、ATR-5000-MGの特長と、市販の冷却シートの冷感粒表面の成分分布と加圧に伴う表面状態の変化を評価した測定例を紹介します。

Keywords
広領域、顕微ATR、加圧、冷却シート
アプリケーションデータ番号
260-MT-0250
発行
2017年