インドール-3-酢酸は、オーキシンと呼ばれる植物の形態形成で中心的な役割を果たす成長制御物質の一つとして知られています。人工的に合成されたオーキシンは、除草剤や果実成長促進剤として広く用いられており、農作物やバイオマスなどの増収研究に貢献すると期待されています。
一般的に、蛍光物質は温度の上昇とともに蛍光強度が減少します。インドール-3-酢酸もまた、温度の上昇に伴って蛍光強度が減少する物質の一つです。
今回は、セル温調機能を搭載した蛍光検出器FP-4020を使用し、外気温を変化させながら連続測定を行った時のセル温調の効果について紹介します。