多環芳香族炭化水素(PAHs)は、縮合芳香族環からなる化合物であり、ディーゼル油や石炭などの炭素含有物質の不完全燃焼によって生成されます。PAHsのうち幾つかは発がん性物質としても知られており、環境中のPAHsの検出及び定量が重要になってきます。
一方、これらの検出を行う蛍光検出器では、最適な励起波長・蛍光波長を選択することで、より高感度な測定を行うことができます。
今回は、蛍光検出器FP-4020及び制御ソフトであるChromNAVを組み合わせ、スペクトルオートスキャン機能を使用してPAHsの励起及び蛍光スペクトルを測定した結果を報告します。