技術情報 アプリケーション Application Data 101018H
LC Application Data

円二色性検出器および光学分割カラムを用いたワルファリンの検出

Introduction

ワルファリンは、心筋梗塞症などの血栓塞栓症の治療および予防に用いられる抗凝固剤の一種で、日本ではワルファリンカリウムが医薬品として利用されています。また、ワルファリンのエナンチオマー(S-体、R-体)では、体内動態や生理活性が異なることが知られています。

円二色性検出器(CD検出器)は、円二色性(Circular Dichroism)を示す光学活性物質を、高感度かつ選択性良く測定する検出器です。1台の検出器で、CDおよびUVクロマトグラムを同時に得ることができ、スペクトル測定も可能なため、より詳細な光学活性物質の情報を取得可能です。

今回は、CD検出器および光学分割カラムを用いてワルファリンの分析を行いましたので報告します。

Keywords
ワルファリン, エナンチオマー, CD検出器, CHIRALCEL OD-RH
アプリケーションデータ番号
101018H
発行
2014年