軽油は地下資源の石油から製造され、これを燃焼したときに二酸化炭素を排出する。この二酸化炭素が地球温暖化の一因になっていることが知られている。
一方植物中の油脂は地上のニ酸化炭素を吸収して光合成によって調製される。したがってこの油脂をディーゼルエンジンで燃焼しても発生した二酸化炭素はまた光合成のために植物が吸収してしまうため、地球上の二酸化炭素の絶対量は増加しない(カーボンニュートラルと言われる)。
このような背景から燃料中の油脂の含量を求めることが重要になっている。
日本では平成19年3月22日付け経済産業省告示第七十八号で軽油中の脂肪酸メチルエステルおよびトリグリセリドの濃度の測定法が発表された。
日本分光ではこの測定法に基づいて軽油中の脂肪酸メチルエステルおよびトリグリセリドを定量した。