脂肪酸の分析では、短波長のUVや示差屈折率検出器及びELSDを検出器として用いる方法が一般的ですが、高感度な検出を必要とするような微量分析には誘導体化法が有用な手法です。脂肪酸のプレカラム誘導体化法としては、UVあるいは蛍光検出器を用いる方法がいくつか知られていますが、その中でも高感度かつ選択的な分析が可能な9-Anthryldiazomethane(ADAM)試薬は常温で容易に反応することから多く利用されています。
ここでは、Ultra High-performance Liquid Chromatography(UHPLC)でADAM試薬を用い、油脂中の遊離脂肪酸を誘導体化したものを分離し、蛍光検出を行った結果を報告します。