技術情報 アプリケーション Application Data 220059H
LC Application Data

アルコール飲料中の有機酸の分析

Introduction

有機酸は、食品の中では酸味や旨味を示す物質の一つであるほか、酸化を防止したり抗菌性も期待されるなど、その機能的性質が注目されています。

有機酸のHPLC分析における検出法には、UVの短波長での検出、示差屈折率検出器や電気伝導度検出器を用いる直接検出法、pH指示薬を用いた検出法などが挙げられます。しかし、直接検出法では、目的成分と夾雑物の分離が困難で、目的成分の定量が難しかったり、移動相などのバックグラウンドを低くする必要があったり、選択性が低いといった問題点があります。それに対し、pH指示薬を用いた検出では、ポストカラム法で可視吸光度検出を行うため、より選択的で高感度な分析が可能になります。

今回は、ポストカラム法でpH指示薬にBTB(ブロモチモールブルー)を用い、紫外可視吸光度検出器の可視領域の波長445nmで検出を行い、アルコール飲料中の有機酸の測定を行いましたので報告します。

Keywords
有機酸, アルコール飲料, 日本酒, 赤ワイン, 梅酒
アプリケーションデータ番号
220059H
発行
2015年
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