超高速液体クロマトグラフィー(Ultra High-Performance Liquid Chromatography, UHPLC)は粒径が2µm以下の微粒子充填剤を充填したカラムを用いて、高線流速でも高い分離効率を維持したまま、高速分離による短時間測定ができる分離分析法です。現在UHPLCに使用されるカラムは、高速分離を目的としてカラム長さ50mmのサイズが多いですが、長さ100mmや150mmのカラムも市販されており、これらのカラムは高理論段数を有する高分離分析カラムとして使用することができます。
今回、この高理論段数カラムを複雑なマトリックスで構成され、多くの夾雑成分が含まれるディーゼル排気ガス粉塵中成分の測定に適用したので報告します。