変圧器中には、コイルに絶縁紙が使用されており、この絶縁紙が劣化分解して発生するもののひとつにフルフラールがあります。フルフラール量を測定することにより、変圧器の経年劣化度を推定できることから、機器の信頼性を確保するためにはこの測定は重要です。
フルフラールは変圧器油(トランス油)に溶解しており、今回は溶媒抽出法とシリカゲルを用いた固相抽出法の二通りで前処理した試料をHPLCおよびUHPLCで測定しました。それぞれ良好な結果が得られたので報告します。