アミノ酸の分析方法には、プレカラム誘導体化後、逆相系カラムによる分離、または、イオン交換カラムによる分離後、ポストカラム誘導体化による蛍光検出やUV/VIS検出器など種々の方法があります。その中でも反応試薬としてダブシルクロライドを用いたプレカラム誘導体化法は、1級および2級アミノ酸とも反応し、操作法が簡便、誘導体化物の安定性に優れ、精度良く、高感度な分析が可能な方法として知られています。日本分光では、この誘導体化操作を更に容易にするために、DAB-Labelキットを販売しています。
ここでは、Ultra High-performance Liquid Chromatography(UHPLC)でDAB-Labelキットを用いて誘導体化したアミノ酸を分離し、紫外可視検出器で測定した結果を報告します。ダブシル化アミノ酸標準試料21成分と、スタウトビール中のアミノ酸を分析しています。