生体中遊離アミノ酸は通常、タンパク質と結合せず体液や血液中で単体で存在していますが、体内のタンパク質が不足した際には血液中から取り込まれてタンパク質の原料になります。また、体内のタンパク質が過剰な時には血液中に戻されます。この様に遊離アミノ酸は、体内のタンパク質の量を調節する重要な役割を果たしています。また近年では、疲労回復や抗酸化作用、動脈硬化予防などに有効とされる遊離アミノ酸も注目されており、それら遊離アミノ酸を分析できる手法が求められています。
今回開発した低圧グラジエントユニットを用いた生体中遊離アミノ酸分析システム(OPAポストカラム誘導体化法)では、従来のシステムと比較して、安定したベースライン、良好な再現性、成分数の増加及び時間の短縮を達成することができました。
本アプリケーションデータでは、この新アミノ酸分析システムを用いて、遊離アミノ酸標準溶液43成分の測定を行いましたので報告します。