殆どのアミノ酸は紫外可視領域の吸収や蛍光がないため、HPLCを用いて選択的または高感度に測定するためには、誘導体化を行う必要があります。一般的にアミノ酸の検出方法には、プレカラム誘導体化法とポストカラム誘導体化法があり、前者はあらかじめ誘導体化を行った試料をC18カラム等を用いて分離する方法、後者は試料をイオン交換カラム等で分離したのちに反応液と混合、誘導体化を行う方法です。現在日本分光では、プレカラム誘導体化試薬としてo-フタルアルデヒド(OPA)(蛍光検出)及びダブシルクロライド(吸光度検出)、ポストカラム誘導体化用試薬としてOPA(蛍光検出)及びニンヒドリン(吸光度検出)を使用した分析システムを提供しています。
プレカラム誘導体化法は、シンプルな装置構成で測定が行うことができ、選択できる誘導体化試薬の種類が多くかつ高感度に測定を行うことができる等の多くのメリットがあります。
今回は、オートサンプラーの自動プレカラム誘導体化機能を用い、OPAを用いたプレカラム誘導体化法によるアミノ酸18成分の測定をHPLC条件で行ったので報告します。