技術情報 アプリケーション Application Data 430032X
LC Application Data

RHPLCシステムを用いたOPA・FMOCプレカラム誘導体化法によるアミノ酸分析

Introduction

アミノ酸の分析方法の1つであるプレカラム誘導体化法は、アミノ酸試料をあらかじめ誘導体化した後、C18 カラム等で分離し検出する方法です。誘導体化試薬の1つである o-フタルアルデヒド(OPA)は一級アミノ酸と反応する試薬として知られていますが、プロリンのような二級アミノ酸とは反応しないといった欠点があります。しかし、プロリンもタンパク質を構成するアミノ酸として重要であり、食品や飲料などに含まれることも多いため、プロリンを含めたアミノ酸の分析が必要となる場合があります。このような分析を可能とする手法として OPA 及びクロロぎ酸 9-フルオレニルメチル(FMOC)を用いたプレカラム誘導体化法があります。この手法では一級アミノ酸を OPA と反応させた後、OPAと反応しない二級アミノ酸を FMOC と反応させ、それぞれ蛍光誘導体として検出します。

これらの蛍光誘導体は、励起・蛍光波長が異なりますが、検出波長を自動で切り替えることで一斉分析ができます。また、オートサンプラーのユーザープログラム機能により、各反応液の分注、混合及び攪拌等の誘導体化プロセスを自動で行うことが出来ます。

今回、RHPLC 条件下で OPA 及び FMOC を用いたプレカラム誘導体化法により、アミノ酸を含む試料の測定を行ったので報告します。

Keywords
RHPLC、蛍光検出、プレカラム誘導体化、OPA、FMOC、アミノ酸、Unifinepak C18
アプリケーションデータ番号
430032X
発行
2023年
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