HPLCを用いたアミノ酸のプレカラム誘導体化法は、選択的かつ高感度な検出と逆相系カラムを使用して多成分を同時に分離できる測定法として広く利用されています。
プレカラム誘導体化試薬のダブシルクロライド(4-(Dimethylamino)azobenzene-4′-sulfonyl chloride : DABS-Cl)は、多くの誘導体化試薬の中でも誘導体化されたアミノ酸は安定性に優れ、長期保存も可能です。ダブシルクロライドはα-アミノ基、ε‐アミノ基、フェノール性水酸基、イミダゾール基と反応します。検出に紫外可視検出器の可視領域(465 nm)を利用できる簡便性や高感度であるため、多くのアミノ酸の測定例が報告されています。
ここでは、誘導体化した標準アミノ酸を汎用的なC18カラムであるUnifinepak C18でグラジエント溶離法を用いて測定したクロマトグラムを示します。
