自然界には多くの糖および糖関連物質が存在しており、医学、薬学、食品など様々な分野で関心が持たれています。それらの分析には HPLC が広く用いられており、検出方法としては示差屈折率検出器や電気化学検出器などを用いて直接検出する方法や、誘導体化を行って紫外可視吸光度検出器や蛍光検出器を用いて検出する方法があります。これらの測定方法の中でポストカラム誘導体化法を用いた蛍光検出法は、選択的かつ高感度な測定ができる方法の一つです。
今回は、単糖、二糖類の標準試料 10 成分を陰イオン交換カラムを用いて、ほう酸緩衝液によるグラジエント法で分離後、グアニジン-過ヨウ素酸反応試薬によるポストカラム蛍光誘導体化法で測定した結果を紹介します。