食品の保存を目的として使用される添加物の一つに保存料があります。保存料は食品の腐敗または変敗に関与する各種の微生物の増殖を抑制する作用を持ち、多くのものは毒性を有するため食品衛生法でその使用を限定し、対象食品および使用量を規制しています。今回は、保存料のうちパラオキシ安息香酸エステル類の分析を、衛生試験法・注解に掲載されている食品添加物試験法に準拠して行った結果を報告します。