技術情報 アプリケーション Application Data 620029H
LC Application Note

HPLCによる食品中の甘味料の一斉分析

Introduction

甘味料は、主に食品に甘味を与える目的で使用されており、アセスルファムK及びアスパルテームはショ糖の100~200倍、サッカリンNaは300~500倍、ズルチンは約250倍の甘みを有すると言われています。アセスルファムKは90か国以上で使用されており、日本でも2000年に食品添加物として指定されています。アスパルテームは1983年に食品添加物に指定されていますが、食品への使用基準は無く、炭酸飲料や冷菓、粉末飲料等に低カロリー甘味料として使用されています。サッカリンNaは様々な食品の甘味料として広く使用されており、砂糖代替甘味料として、或いはダイエット食品として使用されています。一方ズルチンに関しては、その毒性から1968年以降国内外問わず使用が認められていない食品添加物となっています。

衛生試験法・注解 2020 において甘味料は、幾つかの条件に分けて測定するように記載されていますが、いずれも C18 カラムを使用した条件となっています。今回、それらの手法を参考に、甘味料4成分の一斉分析が可能な条件を検討し、測定を行いましたので報告します。

Keywords
食品添加物、甘味料、アセスルファムK、サッカリンNa、アスパルテーム、ズルチン、衛生試験法・注解 2020、C18カラム、UV検出器
アプリケーションデータ番号
620029H
発行
2024年
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