生薬の1つであるカンゾウ(甘草)は、マメ科に属し、鎮痛、抗炎症、胃痛、鎮咳去痰、解毒などにすぐれた効果があり、かぜ薬にも用いられます。甘草に多く含まれるグリチルリチン酸は、シュクロースの数10倍から100倍以上甘味が強いと言われており、天然甘味料として用いられます。
今回、コンベンショナルHPLCシステムでカンゾウ末抽出物からグリチルリチン酸の分離を検討した後、セミ分取システムにスケールアップして分取を試みたので報告します。