技術情報 アプリケーション Application Data 742029H
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第十七改正日本薬局方に基づいた陳皮中ヘスペリジンの分析

Introduction

陳皮の主成分であるヘスペリジンには、抗酸化作用や末梢血管を強化する作用があるため、血流改善や血圧降下作用などが期待されています。また、抗アレルギー作用があるため、花粉症の予防効果も期待されています。陳皮にはヘスペリジンの他にもルチン、ナリンギン等が含まれており、これらはビタミンP(ビタミン様物質)と呼ばれ、ビタミンCの機能を助ける働きがあります。

陳皮は、元々みかんの皮を乾燥させた漢方薬の原料であり、中国では熟したみかん科のオレンジを干したものが利用されていましたが、日本では、熟した温州みかんの果皮を乾燥させたものが代用されています。また、日本薬局方においてはウンシュウミカン又はマンダリンオレンジの成熟した果皮と定義されています。

今回、第十七改正日本薬局方に基づき、陳皮中のヘスペリジンの定量を行いましたので報告します。

Keywords
第十七改正日本薬局方, ヘスペリジン, ナリンギン, 陳皮, Unifinepak C18, UV検出器
アプリケーションデータ番号
742029H
発行
2017年