UHPLCによる24種類の動物用医薬品の分析

Introduction

動物用医薬品として、抗生物質、合成抗菌剤、駆虫剤など多くの種類の薬剤が、畜水産物の生産に使用され高い効果をあげています。食品の安全確保に関する取り組みから、ポジティブリスト制度が2006年5月に施行され、畜産食品への残留薬物の監視に対して、基準値の制定ならびに、動物用医薬品の規制対象が31種類から240種類へ大幅に増加しました。これらの多くの動物用医薬品の測定法の一つとして、逆相クロマトグラフィーによる分離とフォトダイオードアレイ（PDA）検出器を使用した検出により、多成分を同時検出する方法があります。

今回は、UHPLC用の充填剤粒子径2µmの逆相系ODSカラムを用いてグラジエント法による24成分の一斉分離とUHPLC用PDA検出器を用いて高感度検出を行って分析した結果を報告します。