技術情報 アプリケーション Application Data 810027H
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プレカラム誘導体化-HPLC法によるグリホサート及びアミノメチルリン酸の分析

Introduction

有機リン系農薬であるグリホサートは、非選択性の茎葉吸収型除草剤であり、比較安全性が高く、世界中で広く利用され、国内においては最も生産量が多い農薬です。現在、グリホサートが人の健康に及ぼすリスクについては様々な見解があり、明確に述べたものはないため、今後も注視していく必要があります。

グリホサート及び代謝物であるアミノメチルリン酸(AMPA)の分析方法は、水質管理目標設定項目の検査方法(平成15年10月10日付健水発第1010001号(最終改正平成27年3月25日))の別添方法12に記載されており、誘導体化-HPLC法が採用されています。この分析方法は、検水中のグリホサートをクロロギ酸9-フルオレニルメチル(FMOC-Cl)によって誘導体化した試料をHPLC装置を用いて蛍光検出する方法です。水質検査の実施に当たっては、原則として目標値の100分の1まで測定し、この値の変動係数が20%以下となるように精度を確保することが求められています。ただしグリホサート及びAMPAに関しては、目標値が2mg/Lであるのに対し、定量下限値は0.0005mg/Lと定められています。

今回、この検査方法に基づき、グリホサート及びAMPAの測定を行いましたので報告します。

Keywords
グリホサート, アミノメチルリン酸 (AMPA), 水質基準, Develosil ODS-HG-5, 蛍光検出器
アプリケーションデータ番号
810027H
発行
2016年
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