ホルムアルデヒドやアセトアルデヒドなどのアルデヒド類は有害大気汚染物質として国内では大気汚染防止法(環境省)、悪臭防止法(環境省)、シックハウス(室内空気汚染)に係わるガイドライン(厚生労働省)で大気および室内空気中の許容濃度や標準的な測定が定められている。大気汚染防止法ではホルムアルデヒドとアセトアルデヒドが優先取組物質に指定され、悪臭防止法ではアセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、n-ブチルアルデヒド、イソブチルアルデヒド、n-バレルアルデヒド、イソバレルアルデヒドの6成分が規制の対象になっている。これらアルデヒド類の測定法として2,4-ジニトロフェニルヒドラゾン(DNPH)をシリカゲルにコーティングした充填剤を充填したカートリッジで誘導体化した後、その抽出液をHPLCで分析する方法が採用されている。
日本分光ではDNPH-アルデヒド類15種の測定にUHPLC(Ultra High Performance Liquid Chromatography)を適用しその性能を確認した。