技術情報 アプリケーション Application Data 820027HRE
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プレカラム誘導体化-HPLC法によるホルムアルデヒド、アセトアルデヒド分析

Introduction

アルデヒド類は、環境汚染物質として、大気及び湖沼、貯水池、河川などの環境水を汚染することが懸念されています。国内では、大気汚染防止法や悪臭防止法(環境省)、労働安全衛生法や水道法(厚生労働省)など様々な規制の対象となっております。中でもホルムアルデヒドは、シックハウス症候群の原因物質のうちの一つとして知られている他、発癌性などのリスクについても警告されています。

ホルムアルデヒドは、平成16年4月1日の水質基準に関する省令の施行により、それまでの監視項目から、基準項目(基準値:0.08mg/L)になりました。また、アセトアルデヒドは要検討項目として設定されました。また、「水質基準に関する省令の規定に基づき厚生労働大臣が定める方法」(平成15年7月22日付け厚生労働省告示第261号〔最終改正:平成27年3月12日厚生労働省告示第56号〕)では、溶媒抽出-誘導体化-GC/MS法が指定されており、さらに平成28年度より、省令の一部が改正され、新たな検査方法として、プレカラム誘導体化-高速液体クロマトグラフ法及びプレカラム誘導体化-高速液体クロマトグラフ-質量分析法が追加されました。

水質検査の実施に当たって、ホルムアルデヒドに関しては0.005mg/Lまで測定し、この値の変動係数が20%以下となるように精度を確保することが求められています。

今回、この検査方法に基づき、2,4-ジニトロフェニルヒドラジン(2,4-Dinitrophenylhydrazine, 2,4-DNPH)を誘導体化試薬として用いた、ホルムアルデヒドおよびアセトアルデヒドのプレカラム誘導体化-高速液体クロマトグラフ法による測定を行いましたので報告します。

Keywords
ホルムアルデヒド, アセトアルデヒド, 2,4-DNPH, プレカラム誘導体化, 水質基準, CrestPak C18S, UV検出器
アプリケーションデータ番号
820027HRE
発行
2016年
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