技術情報 アプリケーション Application Data 840013H
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固相抽出-HPLC法による非イオン界面活性剤分析 (2)

Introduction

非イオン界面活性剤は、水に溶解した時にイオン化しない親水基を持つことから、水の硬度や電解質の影響を受けにくく、他のすべての界面活性剤と併用できるといった性質を持っています。この使いやすさと高い洗浄力、優れた乳化・分散性を持ちながら、低刺激であることから、近年では生産量・使用量が増加しています。

非イオン界面活性剤は、平成16年4月1日の水質基準に関する省令の施行により、基準項目(基準値:0.02mg/L)になりました(平成15年5月30日厚生労働省令第101号)。また分析法としては、非イオン界面活性剤をコバルト(Ⅱ)と錯体化し、発色試薬である4-(2-ピリジルアゾ)-レゾルシノール(以下PAR)溶液と反応させて吸光度を測定する固相抽出-吸光光度法が告示されておりました。さらに平成24年度より省令の一部が改正され、新たな検査方法として、固相抽出-高速液体クロマトグラフ法が追加されました。水質検査の実施に当たって、非イオン界面活性剤に関しては、基準値の10分の1まで測定し、この値の変動係数が20%以下となるように精度を確保することが求められています。

今回、この検査方法に基づき、EXTREMA及びUnifinepak C18を用いて非イオン界面活性剤の測定を行いましたので報告します。

Keywords
非イオン界面活性剤, へプタエチレングリコールモノドデシルエーテル(HGME), 水質分析, Unifinepak C18, UV検出器
アプリケーションデータ番号
840013H
発行
2016年
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