医薬品の旋光度測定においてはナトリウムランプや水銀ランプといった輝線光源が用いられています。厳密な旋光度測定を必要としない場合には、ハロゲンランプとバンドパスフィルターを組み合わせた旋光計を使用して測定するケースもありますが、このシステムではバンドパスフィルターの透過特性、つまりバンドパスフィルターの重心波長と輝度波長のズレに由来する測定誤差が避けられません。
ここでは、日本薬局方においてナトリウムランプD線で測定することが定められているピラルビシンの旋光度をナトリウムランプ(Naランプ)およびハロゲンランプ(WIランプ)で測定し、その旋光度を比較しました。