旋光度測定は、物質に入射した直線偏光の偏光面が物質中で回転する角度を測定する分析法です。旋光度をセル長と濃度で除した比旋光度は物質固有で、鏡像異性体間で正負が逆の値であるため、旋光度測定は光学純度などの評価に利用されます。しかし、化合物の中には溶液中で旋光度が時間経過によって変化するものがあります。
日本分光の旋光計P-2000シリーズには「時間変化測定プログラム」が標準で搭載されており、旋光度の経時変化を観測することができます。ここでは、グルコース(ブドウ糖)の水溶液中での変旋光の様子を測定した例をご紹介します。