偏光顕微ラマン分光法を用いると、サンプルを非破壊・非接触で測定し、分子鎖の配向状態を評価できます。配向の評価を正確に行うには同一点を測定することが重要で、シェアリングホルダーの回転位置合わせ機能が威力を発揮します。この機能とあわせてマイクロバイスホルダーを用いることで、水平置きが難しいサンプルを固定あるいはフィルムや繊維を引っ張った状態で配向を評価できます。ここでは、偏光顕微ラマンシステムとシェアリングホルダーの回転位置合わせ機能、マイクロバイスホルダーを用い、ポリエチレンテレフタレート (PET) フィルムに引っ張りを加えたときの配向状態の変化についてご紹介します。