顕微ラマン分光光度計の検出器には一般に CCD (Charge-Coupled Device) 検出器が用いられますが、高速イメージング測定時、短時間で感度良くスペクトルを取得したい場合には EM (Electron Multiplying) CCD検出器が有効に使える場合があります。CCD検出器は高速測定条件で用いると、読出しノイズが相対的に大きくなります。一方、EMCCD検出器は電子増倍できる機能を備えているため、信号強度を強め (読出しノイズが相対的に小さくなり)、短い露光時間でも感度の良いスペクトルを取得できます。