ラマン分光法は、分子構造を解析する手法として赤外分光法とともに広く用いられています。空間分解能が1µm程度と高い、深さ方法の分析が可能、試料を前処理することなく非破壊・非接触で測定できる、など赤外分光法に対する優位点も多く、最近ではFTIRユーザーからの注目を集めるようになってきました。しかし、ラマン分光法は、蛍光の影響を受けて解析が困難になることがあります。
日本分光では、ソフトウェア上での蛍光補正機能(特許)、共焦点光学系の採用、複数レーザー同時搭載機構など蛍光を回避する手段を多数用意しています。
今回は、NRS-4100に搭載可能な波長457nmのレーザーを使用して、蛍光性試料の測定を行いましたのでご報告します。