技術情報 アプリケーション Application Data 260-AN-0014
Raman Application Data

マクロ測定ユニットを利用した容器内サンプルの迅速測定

Introduction

レーザラマン分光法は、赤外分光法と同様に分子構造に関する情報が得られる手法ですが、共焦点光学系の採用によりレーザーが結像した箇所のみの情報を選択的に取得することができます。これにより、試料を前処理することなく非破壊・非接触で測定でき、微小領域の測定システムとして深さ方向のイメージング機能等を提供しています。一方、共焦点光学系はマクロ的な測定でも威力を発揮し、ビンなどの容器に入ったバルク試料を取り出すことなくそのまま測定することにも応用されています。日本分光では、このような測定に対応する付属品としてマクロ測定ユニットを開発しました。マクロ測定ユニットは、L字状の構造をしており横方向の先端に集光レンズがついています。実際に測定する際には、対物レンズと同様の手順でレボルバーに装着しておくだけで簡単に使用できます。

今回はマクロ測定ユニットを活用し、ビンに入った液体・固体を開披することなく迅速簡便に測定しましたのでご紹介します。

Keywords
液体、粉体、非破壊、嫌気性試料、ルーチン測定
アプリケーションデータ番号
260-AN-0014
発行
2017年
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