顕微ラマン測定において、試料の観察は測定位置を決定するために大変重要です。日本分光の顕微ラマン分光光度計では、次のような多彩な観察手法を選択できます。
【 明視野(落射)観察、明視野(透過)観察、暗視野観察、MIX観察、偏光観察、微分干渉観察 】
このApplication Dataでは、色味や表面凹凸の観察が得意な暗視野観察およびMIX観察についてご紹介します。
▽暗視野観察とは
明視野観察が対物レンズの中央から照明して反射光を観察するのに対し、暗視野観察はリング状の照明を使って対物レンズの外側から試料に対して斜めに照明し、散乱光、回折光を観察する手法です。真っ暗な視野の中に、試料によって生じる散乱光、回折光を観察します。
▽MIX観察とは
「明視野観察+暗視野観察」の観察手法で、双方の利点を活かした観察ができます。暗視野観察で得意としない、黒を含めた色の観察が可能です。
※暗視野観察、MIX観察は、装置購入時に専用レボルバーを搭載した場合のみ対応可能です。