製品情報 水質自動測定システム
分光蛍光光度計

水質自動測定システム

水質自動測定システム
河川・湖・海水などの環境水中の成分の定性/定量分析には、3D 蛍光スペクトル測定と PARAFAC 解析を組み合わせた評価方法が広く利用されています。しかし、試料が多数に及ぶケースが多いため、長時間にわたる測定と煩雑なデータ処理を行わなければなりません。
日本分光の水質自動測定システムは、自動測定と自動データ処理により、その手間を解消します。

水質自動測定システムの特長

自動測定

水質自動測定システムでは、オートサンプラーを利用して、多検体の自動測定を可能にしています。これにより、サンプル交換やソフトの操作に伴う作業者の拘束時間を大きく削減します。

オートサンプラーには、最大 100 本の 10 mL 試験管をセットすることができます。自動でフローセルの共洗いを行い、コンタミネーションを抑制します。共洗いを含めた必要サンプル量は 8.0 mL です。

自動測定
自動測定プロセス

1台で蛍光測定と吸光度測定が可能

水質測定用ペリスタシッパーにはシリコンフォトダイオードが装備されており、蛍光測定と併せ、IFE 補正に必要な吸光度測定を行うことができます。

ペリスタシッパー
水質測定用ペリスタシッパー

自動データ処理

自動測定で得られたデータに対し、スペクトル補正・強度規格化*・IFE補正・水のラマン除去のデータ処理を行い、PARAFAC 解析のための多検体データを自動で取得します。補正の有無は測定時に設定画面から選択できます。

※得られたデータは、Eigenvector Research Inc. 製の多変量解析プログラム Solo で利用可能です。

データ処理
自動データ処理

* 強度規格化は必須ではありません。