レーザラマン分光光度計(卓上顕微ラマン分光光度計)

NRS-4500
レーザラマン分光光度計
NRS-4500は、コンパクトな筐体に必要な性能と機能を詰め込んだすべてを追求したラマン分光光度計です。上位機種に迫る高い空間分解能、焦点距離の短い分光器により高感度と高いS/Nを実現しました。広い試料室を有しながら、専用架台を必要としない卓上設置可能なモデルです。

レーザラマン分光光度計 NRS-4500の特長

「匠」の光学設計が実現する高空間分解と高S/N測定

レーザー光の絞り込みにより高空間分解を実現

ビームエキスパンダーによりレーザー光を対物レンズに適したサイズに成形し、レーザースポットを絞り込みます。この絞り込みにより空間分解能を上げ、微小領域・微小量分析に力を発揮します。

ビームエキスパンダー
レーザー光を広げることにより、理想的な絞り込みが可能

焦点距離の短い明るい分光器による高S/N測定

NRSシリーズで最も短い焦点距離200 mmの分光器を搭載し、高いS/Nを実現しています。ノイズに埋もれがちな微小ピークも、逃さず検出することができます。

焦点距離の短い明るい分光器
分光器の焦点距離が短く、S/N の良いデータが得られます

コンパクトで安全な筐体により、設置場所を選ばない

コンパクトな筐体で卓上設置可能

シリーズ最小のコンパクトな筐体は卓上設置が可能です。 専用架台が必須ではないため、設置場所を選びません。

正面図
上面図
NRS-4500とNRS-5500のサイズの比較
シリーズ最小のコンパクトな筐体

上に開く試料室ドアでデッドスペースを排除

試料室ドアは電動式上下開閉のため、開閉時の左右のスペースを必要としません。設置場所を選ばす、装置左右のスペースを有効活用できます。

上下移動の試料室ドア
一般的な機種の場合
上下移動の試料室ドア
NRS-4500の場合
PCを装置の真横に設置可能で、座りながらサンプルにアクセス可能

レーザー製品の安全基準(JIS C-6802)クラス1に対応

インターロック制御機構が内蔵されており、試料室ドア開放時にはレーザー光が遮断されます。レーザー機器管理者やレーザー設備の標識の設置が不要で、誰でも安全にご使用頂けます。

小型設計レーザラマン分光光度計
ドアが開いている時、
レーザーはシャッターで遮断されます

ボタン一つで光学系を自在に設定できる自動切換機能

各光学素子はボタン一つで切換可能

レーザー、ビームスプリッター/ダイクロイックミラー、グレーティングやスリット(アパーチャー)をソフトウェア上からボタン一つで簡単に切換えることができます。

オートアライメント機能により、レーザーの簡単切換を実現

レーザーから試料までの照射光路、試料から分光器までのラマン光路、いずれの光路も自動光軸調整機能を装備しています。レーザー切換後の光軸調整が容易なため、誰でも簡単に複数のレーザーを使い分けることが出来ます。

多彩なレーザーで、多様な測定に対応

標準搭載の532 nmレーザー以外に、8種類のオプションレーザーが選択可能です。内蔵&外部合わせて3台のレーザーを搭載可能なため、ラマン効果の発現性、試料へのダメージ、蛍光の低減など、目的に応じてレーザーを変更することも可能です。

選べるレーザー

4枚同時搭載可能なグレーティングの自動切換機構

NRS-4500はグレーティングを最大4枚同時搭載でき、ソフトウェアから自動切換可能で光学調整も不要です。グレーティングを使い分けることで、広い波数範囲を一度に測定したり、狭い波数範囲を高い波数分解で測定することが可能です。

グレーティングの自動切換
波数分解の異なるグレーティングを使用したポリプロピレンのスペクトル (532nm励起)