技術情報 アプリケーション Application Data 260-MT-0293
FTIR Application Note

高彩度・高コントラストな観察画像赤外顕微鏡 IRT-5X の紹介

Key Points

赤外顕微鏡 IRT-5X では高彩度、高コントラストな観察画像が得られるため、測定点の選定を容易かつ正確、そして迅速に行うことができます。

Introduction

赤外分光法は、分子の振動や回転に起因する赤外光の吸収を利用して、物質の分子構造や組成を解析する強力な手法です。測定装置としてはフーリエ変換赤外分光光度計(FT-IR)が用いられ、その拡張としての赤外顕微鏡では、µm オーダーの微小領域に対して赤外分光測定が可能である点が特長です。赤外顕微鏡は材料開発や品質管理など幅広い分野で活用され、実用例としては、食品や医薬品へ混入した異物の同定、包装材料に用いられる多層フィルムの成分分析、生体組織の分子構造解析などが挙げられ、その利用範囲は多岐にわたります。

赤外顕微鏡を用いた分析では、試料の観察、測定領域の選択、測定の実行、得られた結果の解析といった一連のプロセスが求められます。まず、試料を正確に観察する、顕微鏡としての性能が重要であり (「観る」) 、その上で赤外分光法による分析が実施されます(「測る」)。また、装置として「観る」および「測る」の性能が優れていたとしても、それらを一体的に運用できるユーザビリティが確保されていることも、実用上は不可欠です(「使う」)。日本分光ではこれらの観点を踏まえ、新型赤外顕微鏡「IRT-5X」を開発しました。

ここでは「観る」に注目し、赤外顕微鏡 IRT-5X の観察画像を紹介します。赤外顕微鏡は試料を観察しながら、狙った箇所の測定・分析を行うことができる装置です。そのため、観察画像の視認性が重要です。IRT-5X は、500万画素の高解像度 CMOS カメラの採用および光学系の最適化により、高彩度かつ高コントラストな観察画像の取得が可能です。また細かな輝度調整が可能であるため、測定対象の明暗に左右されることなく、適切な明るさで試料を観察することができます。こうした理由から、IRT-5X では測定箇所の選定を正確かつ容易に行うことができます。

Keywords
赤外顕微鏡、IRT-5X、顕微測定、高彩度、高コントラスト、偏光観察、複合分析、生体試料、工業材料
アプリケーションデータ番号
260-MT-0293
発行
2025年
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