食品における

超臨界流体利用

抽出 コーヒー豆の段階的抽出

SFEは抽出温度・圧力の変更や、エントレーナーの種類・比率の変更により、選択的な抽出が可能です。中でもSFE 特有のパラメーターである圧力は、高いレスポンスで超臨界流体の密度(溶解度)を変化させることができるため、迅速な条件変更にも対応できます。また、各種検出器で抽出物のモニタリングができ、抽出条件の検討に有効です。
コーヒー豆抽出 SFE プロファイル

抽出 多くの陳皮抽出物の回収

エントレーナーにメタノールを用いることにより、低極性~高極性成分を一斉抽出することができ、抽出の対象範囲と多様性が広がります。
SFE による陳皮抽出物のクロマトグラム

分析 HPLCと異なる脂溶性ビタミンの分離挙動

超臨界二酸化炭素特有の拡散性や溶媒特性によって、HPLCと異なる分離挙動が見られることがあります。脂溶性ビタミンの混合物をそれぞれ HPLC と SFC で分離すると、分離挙動が異なります。今まで、HPLCで分離することが難しかった物への応用も考えられます。

超臨界流体クロマトグラフィーシステムを用いた脂溶性ビタミンの分析

脂溶性ビタミンのクロマトグラム比較
(上:SFC 下:HPLC)