生薬の1つであるオウレン(黄連)は、キンポウゲ科に属し、整腸、下痢止めなどのほか、結膜炎や口内炎などにも効用があるとされています。オウレンに含まれるベルベリンは、抗菌作用、抗炎症作用等があるとされています。ここでは、コンベンショナルHPLCシステムでオウレン末抽出物からベルベリンを分離した後、セミ分取システムにスケールアップして分取を行いました。
図1はコンベンショナルHPLCでオウレン末抽出物を測定した結果です。15分以内にベルベリンと夾雑物の分離ができています。
図2は、コンベンショナルHPLCからセミ分取システムにスケールアップした分画結果です。コンベンショナルHPLCと比較して100倍量のベルベリンを分画することができました。